ネットで国産酒販売は難しい?

ネットでの国産酒販売は、ちょっとハードルが高いです。

外国産ワインやウイスキーの販売を予定している場合は問題ありませんが、国産の清酒やビールを販売をお考えの場合は注意が必要です。

インターネット上でのお酒の小売販売には、販売可能な酒類に制限があり、
基本的には輸入酒(外国産)しかネット販売することができません。

例外的に国産酒の中でも生産量が少ない(3,000キロリットル以下)蔵元で製造された地酒や地ビールであれば販売できる可能性はあります。

生産量が3,000キロリットル
とは、どれくらいの量かと言うと、

日本酒1升瓶を1,800mlとすると、166万本くらいになります。
16600石くらいですね。

ワイン(750ml)に換算すると400万本になります。

日本酒の蔵元の場合、小さい所ですと200石くらいからあるので、意外と多くの蔵元のお酒が該当します。
まずは、販売を行いたい蔵元さんに生産量の確認をしてみてください。

酒販免許取得のポイント

国税庁から全国の酒造マップが紹介されているので参考にしてみて下さい。
通信販売できる酒蔵さんかどうかは直接確認してください。

【取扱可能なお酒】

  1. 輸入酒 → すべてOK!
    輸入酒とは、外国で製造されたお酒の事を指します。
    直接輸入した酒類でも良いですし、商社などが輸入した輸入酒を国内で仕入れて販売しても良いです。
  2. 国産酒 → 制限があります!
    • カタログ等の発行年月日の属する会計年度(4月1日から翌年3月31日までの期間をいいます)の前会計年度における酒類の品目ごとの課税移出数量が、全て3,000キロリットル未満である酒類製造者が製造、販売している酒類。
    • 地方の特産品等(製造委託者が所在する地方の特産品等に限ります)を原料として、特定製造者以外の製造者に製造委託する酒類であり、かつ、当該酒類の一会計年度における製造委託者ごとの製造委託数量の合計が3,000キロリットル未満である酒類。

国産酒販売には蔵元の証明書が必要です

3,000キロリットル以下の蔵元さんが見つかった場合は、それを証明する承諾書を頂いてください。

各品目について3,000キロリットル未満なので、複数の品目を生産している蔵元の場合はご注意ください。

(例1)清酒:2,000キロリットル + ビール:2,500キロリットル  ⇒ OK
(例2)清酒:3.100キロリットル + ビール:100キロリットル  ⇒ NG

この証明書は品目毎に必要となります。

酒類販売業免許のお問合せ