ペットと暮らすシニアライフ

コラム⑦「犬・猫に与えてはいけない食べ物」


新年あけましておめでとうございます。
皆さま、どのようなお正月をお過ごしになられましたか?

クリスマスにはケーキとチキン、年越しそばをすすった後はお雑煮・お節などなど、美味しいものをたくさん頂く機会は普段より多い季節ですね。今年の冬は穏やかな気候の日が多いので、過ごしやすいですね。にぎやかな食卓の横で、いつもと同じフードを食べるワンちゃん・ネコちゃんをみて「今日は特別ね!」とついつい自分のお皿から何か与えてしまった方もけっこうおられるのではないかな?と思います。

私たちにとって美味しいものはワンちゃんネコちゃんにとっても美味しいはず、毎日茶色くて味気なさそうな食事の彼らなら、なおの事ごちそうだろうと思うのは自然かもしれません。でも気軽にあげたつもりが誤食につながり、ワンちゃんネコちゃんがお腹を壊したり、中毒症状・手術など思いもよらない結果につながることも・・・。「ついつい」が大ごとにならないよう、飼い主側が注意していきましょう。

昔からペットに“ネギ・イカ・タコはNG”というのはよく言われてきましたので、これは皆さまよくご存じ。1980年代ごろまではワンちゃんネコちゃんの食事というのは、われわれの残飯が基本でした。私の家では残ったご飯にみそ汁をかけるのが定番で、あとは焼き魚の骨を載せたり、鰹節をトッピングしたものを与えていたように記憶しています。先述の“ネギ・イカ・タコはNG”というのは残飯を与えてきた先人たちがどうぶつの様子から得た知識だったのでしょうね。

ネコ目に分類される犬と猫は本来は肉食動物。ただ肉食動物といっても「肉しか食べない」わけではありません。長い時間を人間とともに過ごしてきた歴史から雑食傾向へと変化したワンちゃんネコちゃん。昔は残飯を食べていたんだから、“ネギ・イカ・タコ”を除けば大丈夫だろうと安易に考えていてはいけません!

かつては高級品だったものが今では誰でも食べられるおやつになったり、キシリトールなど新しい甘味料が普及したり、昭和中期からわれわれの食生活の変貌はとても大きいのです。そのため、「ペットに与えてはいけない食べ物」も時代に応じて情報更新してくださいね。代表的なものを以下にあげました。個体差があったり、原因がはっきりとしていないものもありますが、与えないほうが無難です。

人もどうぶつも健康は食から。
今年もワンちゃんネコちゃんと過ごす穏やかで良い一年となりますように。

○犬・猫に与えてはいけない食べ物

危険度 食品 内容
ネギ類
(玉ねぎ、長ねぎ、ニラ)
ネギに代表されるユリ科の植物が危険。オニオンスープなどのエキスが溶け出しているものもNG。胃腸障害などを引き起こす心配があります。犬より猫に要注意。
チョコレート チョコレートの主成分であるカカオに神経を刺激する毒素があり。甘いので食べてしまう犬も多い。中毒症状を引き起こし、死につながることも。
ブドウ ブドウは犬猫ともに与えてはいけないフルーツNo.1。腎不全を引き起こすこともあり。干しぶどうはエキスが凝縮されているため、危険度大!!
キシリトール 犬の場合は百害あって一利なし。低血糖を引き起こすこともあります。
硬い骨
(鶏の骨、鯛の骨など)
鶏の骨は斜めに避けるため、喉や内臓を傷つける心配があります。鯛の骨もとても硬いので同様。
アワビやサザエ類 特に猫は要注意。光線過敏症(日光アレルギー)を引き起こすかもしれません。

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