ペットと暮らすシニアライフ

コラム④ 「新しい家族の迎え方」


これから新しい家族(ペット)を迎えようとお考えのシニア世代の方へ

セカンドライフはワンちゃんネコちゃんとの暮らしを楽しみたい!
そうお考えの方もおられると思いますので、今回はシニア世代の新しい家族の迎え方についてお話したいと思います。

現在ではシニア世代がペットと暮らすことのメリットが大きく取り上げられており、周知のことと思います。散歩による健康促進、ペットを通しての出会いや交流を始めとする社会とのつながり、ペットの世話をすることで感じる生きがいなどが代表例で、それが人間の認知症予防にもつながるとも言われています。

しかし前回も述べたように、シニア世代は自分の余生とペットの寿命を考える必要があります。答えのでるものではありませんから、誰しもが新しい家族を迎えるにあたり多かれ少なかれ悩むのは避けては通れないと思っています。

そこでまずご提案したいのが、成犬・成猫を迎えるという方法です。
生まれたばかりのワンちゃんネコちゃんではなく、年齢を重ねて落ち着いてきたワンちゃんネコちゃんを家族に迎えることをお考えになってみませんか?
様々な理由から「現在家族募集中」の保護犬・保護猫の里親になるということを、ぜひ選択肢のひとつとしてご検討いただければと願います。

小さなころから飼わないと懐かないのでは?
という声が聞こえてきそうですが、決してそんなことはありません。愛情もって接していれば必ず応えてくれます。

成犬・成猫ですと、体格もできており、予想以上に大きくなって(重くなって)日ごろの世話が負担になることも避けられます。性格も事前にわかるので、自分の生活にぴったりの子を選ぶことができるでしょう。

1歳から2歳くらいまでの青年期のワンちゃんを一言で言うと「やんちゃで元気いっぱい!」。ワンちゃん自身の力も強くなりますし、好奇心からいたずらもするでしょう。飼い主側はそれに対処できるだけの体力と時間があるのか、というのはとても大事なポイント。なぜならこの時期にうまく対処できないと、更なる問題行動につながる可能性があるからです。

保護犬の場合は、多少のしつけが既にされている事も多いので、積極的に保護団体に伺ってみてほしいと思います。ワンちゃんの場合は特に犬種もバックボーンもさまざまなので、時間が許せば何度も面接を重ねてみてもよいでしょう。

注意してほしいのは里親を希望しても場合によっては引き受け側に年齢制限があること、虚勢・避妊手術の必要や室内飼育が条件に加わることもある、ということです。

里親を希望するが出会いの場が身近にない場合は、最寄りの動物保護センターや動物病院へ問い合わせてみることをお勧めします。

また条件も厳しく誰しもにお勧めできる方法ではないのですが、盲導犬をはじめとする補助犬のパピーウォーカー(訓練が始まる1歳までの間、ワンちゃんと生活を共にする家族のこと)や、引退した補助犬の引受けボランティア、またキャリアチェンジ犬(補助犬のための訓練をしてきたが、様々な要因で進路を変更したワンちゃん)の里親となるといった、ワンちゃんとの暮らしもあります。

仕事も子育てもひと段落したシニア世代だからこそ、その豊かな経験と知恵を生かしてよりよい選択ができるとよいですね。

コラム⑤「ワンちゃんネコちゃんと過ごす冬」

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